Vol.01 生後1ヶ月の赤ちゃんの【鼻詰まり】は大丈夫?
28歳初産婦さんからの質問
「まだ生後1ヶ月なのに、鼻詰まりのようなブヒブヒいう音が聞こえます。寝苦しそうですが、これは大丈夫ですか?」
生後1ヶ月なのに、もう風邪を引いたのではないか、と不安になりますよね?また、寝苦しそうに見えることもあり、心配になる気持ちもよくわかります。
実は、私が1ヶ月健診を担当していて一番多く聞く質問です。多くのお母さんお父さんが同じ悩みを抱えているということです。その時によく説明していることをこのブログにも載せようと思います。
このブログを読むと次のことがわかります。
- 鼻詰まりのような音は大丈夫?
- 寝苦しそうな時の対処法?
- 病院で診てもらうサインは?
では、一緒に解決していきましょう!!

鼻詰まりのような音は大丈夫?
結論から先に言うと、生後1ヶ月くらいの子の鼻詰まり音やブヒブヒという音は、風邪を引いていなくても鳴るため、特に問題ないことが多いです。
赤ちゃんは1歳ごろまで鼻呼吸が中心です。我々みたいに口呼吸と鼻呼吸を上手に使い分けるのもまだ難しいのです。そのため頑張って鼻呼吸をしているのですが、その割には鼻の通り道が狭いことが多いです。
また、風邪になっていなくても1日で体重あたり0.1-0.3cc作られています。その分さらに通り道が塞がれ、その結果「鼻詰まり音」や「ブヒブヒ音」が聞こえるのです。
では、いつこの音は改善するのでしょうか?鼻の通り道が生まれた時より2倍に大きくなるのが生後半年ごろと言われています。なので、生後6ヶ月〜1歳ごろには聞こえなくなっていることが多いです。
ちなみに余談ですが、この時期には副鼻腔がまだ発達していないので、副鼻腔炎にはなりません。副鼻腔というのは、鼻の奥にある空間のことで、そこに鼻水や膿が溜まるのが副鼻腔炎(いわゆる蓄膿)です。副鼻腔には場所により名前がついていて、
①上顎洞 が4歳ごろ
②蝶形骨洞が5歳ごろ
③前額洞 が6-7歳ごろ
にようやく完成します。そのため、それまでは副鼻腔炎にはなりません。
寝苦しそうな時は何をしてあげたらいい?
大丈夫、とは言っても寝苦しそうだし、、このまま何もしないで見てるのも不安です。
そんなあなたに、お家でもできる対処法をいくつかお示しします。
それが下のやつです。
- 肩枕
- 加湿
- 生理食塩水の点鼻(3ヶ月以降〜)
- 鼻汁吸引(1ヶ月以降〜)
肩枕
寝苦しそうな時は、「肩の下」に薄いタオルを敷く【肩枕】が効果的です。下の図の通り、肩の下を少しあげることで空気の通り道が一直線となり、呼吸しやすくなります。

※画像はChat GPTで作成
注意点は、枕が高すぎると右の画像のように逆に喉が狭くなってしまう点です。目安としては「耳たぶ」と「肩」のラインが一直線となるようにすることです。
加湿
赤ちゃんの鼻が乾燥していて鼻詰まりを起こしている時は、加湿器を炊いて鼻に入る空気を潤しましょう。お部屋に置くタイプの加湿器で部屋全体を加湿すると、常に赤ちゃんの鼻の中も潤されるので良いです。
点鼻薬
ドラッグストアなどでは、赤ちゃん用の点鼻薬が売られています。こちらも鼻の中を潤す効果が期待できますが、2026年5月の現時点では、「点鼻薬を使った方が明らかに効果があったよ!」という報告は出ていません。
また、点鼻薬は基本的に6ヶ月以降の赤ちゃんで使用するなど注意点もあります。
6ヶ月以降の子で多少の効果を期待して行う場合は、それぞれの鼻に1-2滴垂らす程度で大丈夫です。
市販の点鼻薬にはそれぞれ年齢制限もありますので、よく注意して購入・使用してくださいね。
① ニールメッド ナスピラドロップス ※6ヶ月以降で使用可能 ドロップ型
② 鼻水スプレー E-701 ※6ヶ月以降で使用可能 スプレー型
https://item.rakuten.co.jp/seastar/4580211772751
鼻水吸引
鼻水の吸引は生後1ヶ月を超えてから行うことができます。お家で吸引をするときは「鼻水が見えたら」吸ってください。無理して鼻の奥まで吸おうとすると、鼻の粘膜を傷つけて鼻出血してしまう恐れがあるので注意してください。
①手動
・PIGEON ピジョン 手動鼻吸い器 SHUPOT-pump 片手で簡単にお鼻すっきり吸引 持ち運び便利
②電動
・PIGEON ピジョン 電動鼻吸い器 SHUPOT シュポット
・ベビースマイル メルシーポット S-504 (ピーチ) 電動鼻水吸引器
病院で診てもらうサインは
以下の症状を認めた場合は、一度小児科で診てもらうことをおすすめします。
- 息苦しくて皮膚の色が黒っぽく、青っぽくなる
- 鼻詰まりと共に咳や鼻水がある
- 鼻詰まりが苦しくて哺乳が全然できていない
- 38度を超える発熱がある
- イビキ音がすごく強くて全然寝ていない
特に1番目の時は、先天的な問題で空気の通り道が塞がっている可能性がありますので、必ず小児科医か耳鼻科医に診てもらってください。
ミルクが飲めていないことも、脱水や低血糖につながる恐れがあり、必ず小児科でチェックしてもらいましょう!
また、1歳を超えても寝ている時にいびき音が改善しない場合は、「アデノイド肥大」や「扁桃肥大」がある可能性があり、一度耳鼻科医に診てもらうことをおすすめします。
最後に
最後まで読んでくださりありがとうございました!赤ちゃんのこと、子どものことで気になることがあれば、遠慮なくご質問ください(※具体的な診断はできかねます)。
あなたとお子さんが健やかに過ごせますように。また次回お会いしましょう!
